「明快な因果律」が、仮想世界全般を維持する。

面白いコラムを見つけました。
NIKKEI NET[2008年10月24日]新清士氏の『「セカンドライフ」はなぜつまらない 仮想世界のコミュニティーの本質』です。
その中でこう語られています。

仮想世界全般について、「明快な因果律」を持って自分の活動の結果をすぐに見ることができたほうがユーザーのやる気を引き出せるだろうと考えている。
その通りだと思います。人は仮想世界に現実世界から解放を求めます。その仮想世界が、現実世界と変わらなく複雑ならば誰も入っていかないでしょう。

また、ゲームコミュニティーを下支えする3タイプのオピニオンリーダーにつても語られています。

◎他のユーザーを盛り上げるように力を注ぐ「コミュニティー内活性化リーダー」
◎ブログや情報サイトなどを運営したりすることで多くのユーザーに情報提供する役割を担うネット世論形成リーダー」
◎様々なゲームを遊びながら新しい発見を持ち込んでくる「ゲーム横断的活動派リーダー」

すべての機能を果たすような一人の万能のリーダーいません。
複数のリーダーの活動がかみ合う分業が生まれることでコミュニティーが形成されるそうです。
これを分かり易く説明したのが下の図です。

コミュニティー活動の五角形モデル

結局、仮想世界も現実世界と同じに、色々の個性に支えられている言う事だと思います。
だだ、肩が凝らないように現実世界より複雑化を排除した方が良いのでしょうね。

 自然発生的にリーダーが生まれることが理想でしょうが、日本のネット社会は匿名性が強くそこまでには至って居ないのが現状でしょうかね。
 地域SNSフォーラムでボンディング型とブリッジング型と言う、二つの事を行う存在の必要性を話されていました。

 いうなれば「魚の群れ」と同じです。魚の群れには明確なリーダーは存在しません。それなのに秩序立って動いているように見えます。最近の研究では個々の魚は自分に近くの個体と同じ動きをし様とするそうです。つまりお隣の真似をするのです。それがそれがあの動きを生み出すとか。
 まさに日本のネット社会その物です。日本のネット社会にも欧米のネット社会の様な顕名の強いリーダーがこれからは必要なのかも知れません。

 しかし、欧米型ネット社会をそのまま模倣するのでは無く、日本の独自の自然に生まれる緩やかな共同体的要素も捨てるべきでは無いと思います。今こそ日本型ネット社会モデルを形成する時期に来ているのではないでしょうか。